奄美大島 人間を寄せ付けない、怖いような野生の海と森がここにはある。 日が暮れて、島でとれた魚をつまみに、島で作った酒を飲んでいると、昼間の海と森が、知らずのうちに体の中に入り込んでくる。 小さな酒場に流れる歌声と三味線の音が、島の夜に沁みていく。 波のようにうねるリズムに合わせて踊っているうちに、酔いが僕を少しずつ浄化し、生まれ変われそうな気がしてくる。